腸内には、100兆個の細菌、ウイルス、カビ、寄生虫がおりまして、それらの遺伝子数を換算すると、人間の200倍もの遺伝子が存在すると言われておりまして、腸内細菌の役割が非常に重要視されております。最近では、腸内細菌が健康に大きく関わっているという話や研究結果をよく聞くと思います。それらの研究の腸内細菌検査法には、メタゲノム解析という手法を使っています。何回も紹介しておりますが、イルミナ社からも腸内細菌も検査可能なキットも発売されております。
腸内細菌のメタゲノム解析は、便の中の全ての細菌の種類を調べることができます。細菌を顕微鏡で見たりとかわしません、細菌の中の16SリボゾームRNA遺伝子を調べます。この遺伝子は生命維持に重要な遺伝子なので、すべての細菌に存在していますが、細菌の種類によって、ちょっとづつ遺伝子のDNAの配列に違いがあります。その違いを利用して、便の中からとった、16SリボゾームRNA遺伝子たちを解析すると、どんな細菌がどれくらいいたかわかることができます。たくさんバイオインフォマティクスのソフトがあり、その解析を行います。イルミナ社の機械が出る前から、この16SリボゾームRNA遺伝子を調べることで、細菌の種類を調べることは可能でしたが、便から直接、細菌の種類と比率を求めるのメタゲノム解析は、イルミナ社の機械の登場以来、飛躍的に伸びて、日本でも、病院、大学、民間の数社が腸内細菌の検査をしています。
腸内細菌は、健康な人場合、善玉菌20%、悪玉菌10%のバランスになっており、残りの70%は「日和見菌」といって、良い働きも悪い働きもする菌種です。参考:大鵬薬品
これらの腸内細菌は、数か月や数日で変化しますので、一回きりのテストでなく、定期的に検査することにより、より効果的に活用できると思います。例えば、少し悪玉菌が増えてきたら、善玉菌を増やす食べ物をもっと食べる等。もしくは、話題の、善玉菌がたくさん入っている便の移植、摂取する方法もあり得ます。こちらは、効果はあるのですが、個人的には、もうちょっと様子を見たいです。

ナノポア社のUSBサイズ DNA解読機
将来的には、ナノポア社のUSBサイズの機械がお手軽価格で手に入るようになれば、自宅で気軽に、腸内細菌の検査ができるようになるでしょう。実際に、ナノポア社の機械を使って、イルミナ社の機械で行う同様の試験を行っている研究もあります。データの解析自体も簡単なほうなので、5Gの時代が来れば、腸内細菌のデータの解析は、すぐにできるようになると予想されます。
今後、腸内細菌に関して、深堀していこうと思っております。
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