HPVワクチンがHPV関連がんの90%を予防できる
ヒトパピローマウイルス 出典: National Cancer Institute https://www.cancer.gov/about-cancer/causes-prevention/risk/infectious-agents/hpv-and-cancer
HPVというウイルスは知っていますか?
HPVは、ヒトパピローマウイルス(Human PapillomaVirus)という名前のウイルスです。性交渉でうつる病気です。性交渉のパートナーが、HPVに感染中だと、大変うつりやすいウイルスです。性交渉のある、女性の50から80%は、生涯で一回はうつっているそうです。アメリカの国立ガンセンターのサイトでは、性交渉したほぼ100%の人が、HPVにうつるとも書いてあります。私は、これの方が信ぴょう性あると思います。
ここで、気が付いて欲しいのは、うつった女性は、ほとんどの場合、パートナーの男性からHPVをもらったはずで、男性も認識しないといけない感染症です。
また、親から、子供にうつるケースもありますので、性交渉だけが感染経路と思い込むのは良くないです。知らず知らずのうちにうつっているという事も多そうです。
うつっても、9割の感染は、勝手に治って、普通は問題ないようです。
しかし、最終的に、うつったHPVの遺伝子型、主に16型、18型によって、主に子宮頸がんを発症させます。
それ以外にも、外陰がん、腟がん、陰茎がん、肛門がんので、発症と関連しています。男性だと尖圭コンジローマというイボが陰茎とかにできるそうです。
東京ミッドタウンクリニック 女性の方へ https://www.tokyomidtown-mc.jp/womens/cervical_cancer.html
日本の国立ガンセンターの2016年に更新された情報ですと、
子宮頸がんと診断されたのは、年間約10,900例で、子宮頸がんの死亡数が約2,900人とのことです。下の図は、WHOの2018年のデータで世界の子宮頸がんの10万人に対する割合で、日本は、他の先進国に比べると、少し高いです。
20歳以降、子宮頸がんに診断される女性に数が、急激に増えます。
子宮頸がんの罹患率と死亡率 出典:国立がんセンターがん対策情報センターhttp://www.miyacli.com/vaccine/abouthpv.html
HPV由来の子宮頸がん対策
出典: WHO
それでは、対策はあるのか!という事ですが対策はあります!
HPVワクチンを接種するという事です。
これは米国疾病対策予防センター(CDC)のHPVワクチン関連の最新情報ですが、
HPVワクチンの接種により、約9割のHPV由来のガン、主に子宮頚がん、が防げるとの事です。
米国疾病対策予防センター(CDC)は、2012から2016年にかけて、HPV(ヒトパピローマウイルス)関連がんが、毎年平均、44000件が報告されたと発表した。そのうちの92%(34,800件)は、9価のHPVワクチン(ガーダシル9)がターゲットとするHPV型によるものでした。罹患率・死亡率週報(Morbidity and Mortality Weekly Report:MMWR)2019年8月23日号。参考:海外がん医療情報レファレンス “HPVが引き起こすがんの推計92%はワクチンにより予防可能”
日本の場合、年間に、3000人近くの人の命を助けられる可能性と、1万人近くの人が毎年、子宮頸がんにならなくて済む可能性があるのですから、当然、すぐに、HPVワクチンを接種した方が思います。
アメリカではガーダシル9というHPVワクチンが2018年10月に承認されています。9種類のHPV型をターゲットとしています。それは、HPV関連がんの92%を防ぐ可能性があります。現在、9歳から45歳までの男女の接種が承認されています。
日本では、ガーダシルとサーバリックスのみ承認されています。アメリカと同じガーダシル9ではないので、同じ効果は得られないと思いますが、両方ワクチン共に、癌ハイリスクHPV型の16型と18型をターゲットとしているので(ガーダシルは6と11型も)、70%のHPV由来の癌を予防可能ですので、すぐに接種されたほうがいいと思います。特に、小6とか中1から高1の接種希望者は、政府の補助により無料で接種を受けられますので、かかりつけの医師にご相談してください。
性交すると、かなりの確率でうつるウイルスなので、できれば小6までには、HPVワクチンの接種を済ませておきたいところです。
これから10代になる娘さんのいる親でしたら、かかりつけの医師とご相談のうえ、HPVワクチンを接種させるようにしましょう。
また、この種類の病気は、簡単にうつるので、コミュニティー全体でHPVを減らさないと、意味がありません、女性にうつさない為にもHPV保有者である、保有者になりえる男性もワクチンが必要です。中学生になる前の男の子も、女の子同様にワクチン接種の必要性があります。何度も繰り返しますが、かかりつけの医師とご相談のうえ、HPVワクチンの接種をご検討ください。
HPVワクチンの副作用
HPVワクチンの副作用について、日本産科婦人科学会のホームページの記載を掲載します。
WHOは世界中の最新データを継続的に解析し、HPVワクチンは極めて安全であるとの結論を発表しています。一方、HPVワクチンは筋肉注射であるため、注射部位の一時的な痛み・腫れなどの局所症状は約8割の方に生じます。
小泉重田小児科のホームページにも、副作用の詳細が書いてあります。その中で、重篤な副作用は、100万回接種で1回ほど起きるという事です。
重篤な副作用
- アナフィラキシー
- ギラン・バレー症候群
- 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
- 持続的な痛みを訴える重篤な副反応「複合性局所疼痛症候群(CRPS)※」
詳細は、小泉重田小児科のホームページをご覧ください。
WHOの見解や他の先進国の状況などを考えますと、癌を防ぐことのメリットを考慮した場合、HPVワクチンの安全性は、問題ないのではないでしょうか。副作用は、個人の問題なので、HPVワクチンの接種の際は、かかりつけの医師とご相談のうえ、ご検討ください。
まとめ
性交渉したほぼ100%の人が、HPVにうつるということですし、最低でも、70%のHPV由来の癌、主に子宮頸がん、はHPVワクチン接種で予防が可能です。WHOもワクチンの安全性を強調しています。
厚生労働省が、HPVワクチンの接種の推奨を中止していますが、例えば、小6とか中1から高1の接種希望者は、政府の補助により無料で接種を受けられます。
CDCは、全米のHPVワクチン接種率を80%にしたいということです。オーストラリアではHPVワクチンの効果で、HPV関連がんが撲滅に向かっているとのことです。
DNAパパとしては、特に娘さん、女性の命を守るためにも、かかりつけの医師とご相談のうえ、HPVワクチンの接種をお勧めします。
HPV検査キット
子宮頸がん予防には、HPVワクチン接種が最重要ですが、子宮頸がんリスク検査(HPV検査)という自分でチェックできるキットがあります。
もし、かかりつけの医師に行く時間がない、自分でとりあえず調べてみたいという方用に、HPV検査キットがありますので、よかったらご覧ください。
「パピックス」は、子宮頸がんの有無を調べる検査ではなく、子宮頸がんの原因ウイルスの感染有無を調べる検査です。
子宮頸がんの原因ウイルス HPV16型と18型の有無を調べる遺伝子検査キットです。
DNAパパとしては、遺伝子検査キットはHPVコントロールの入り口と思っています。遺伝子検査キットでウイルスの有無を知ることは大事だと思いますが、遺伝子検査キットではがんは予防できません。遺伝子検査キットで、陰性の結果が出ても安心してはいけません。HPV16型と18型以外のHPVの可能もありますので、またはキットのテストがうまくいかなくて、間違って陰性と出ることがまれにあります。ということなので、特に、若い女性はかかりつけの医師とご相談のうえ、HPVワクチンの接種したうえで、子宮頸がんの予防できることを強く願います。
参考文献:
CDCの罹患率・死亡率週報(Morbidity and Mortality Weekly Report:MMWR)2019年8月23日号
海外がん医療情報レファレンス “HPVが引き起こすがんの推計92%はワクチンにより予防可能
National Cancer Institute
What is HPV (human papillomavirus)?
HPV (Human papillomavirus) Department of Health Australian Government







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