このブログでは、皆さんの身近なDNAや遺伝子のお話をご紹介していきたいと思います。
簡単な自己紹介ですが、私は、オーストラリアに住んでおりまして、遺伝子解析の現場で現在働いております。今年で、キャリアは約18年です。自分でも驚いておりますが、遺伝子解析技術の進歩は著しいです。
本日は、現在、遺伝子解析機器市場の世界シェアNO1のアメリカのイルミナ社ついてお話したいと思います。これは驚きますが、文字どうり、イルミナ社が市場をほぼ独占しております。圧倒的一位です。5年前には、何社か競合もいたのですが、使いやすさ、機械の精度により、どんどん市場シェア奪い、競合他社(Roche, ThermoFisherなど) の製品を発売停止まで追い込んでいきました。たったこの5年くらいの出来事です。私は、ほぼ毎日、イルミナの製品を使いますが、大変便利です。こうなったことは当然と思います。ただし、圧倒的にイルミナが市場を独占していることは、世界中の遺伝子情報は、ほぼイルミナ社に蓄積されています。ある意味、情報が集中しますので、科学の発展に寄与しますが、ただ、世界で一社だけが、ほとんどの遺伝子情報、人間、微生物、植物等、の情報を握っているのです。脅威になる可能性もあります。
どうして、イルミナの機械を使っているだけで、情報まで取られてしまうのか、疑問に感じるかと思いますが、遺伝子解析の過程で、生成された情報は、いったんイルミナ社のクラウドに行って解析されるところがありますので、どうしても、彼らは、情報を蓄積することが可能なのです。
私の専門分野は、バクテリアのほうなので、脅威になってしまう一例をあげますと、ある院内感染の研究ですが、入院患者さんたちの院内細菌感染の感染経路と感染の時期は、DNA解析でほぼ解明できます。ここからが、私の予想になりますが、この情報に、アップルやグーグルが携帯から入手する患者さんたちの位置情報を組み合わせてしまいますと、さらに、詳しい感染経路が分かってしまいます。たぶん、どの日に、どの人と人が、このビルか家で、感染したくらいわかってしまうと思います。もしも、グーグルがイルミナ社を買収すると、こんな、ある意味、素晴らしいけど、怖い情報が、ある特定のグループだけに分かってしますということが可能かと思います。
まとめますと、現在、イルミナ社は、遺伝子やDNA関連情報では、圧倒的な地位を築きました。それでは、普通の人が、この情報を知って、どうする利用するか、やっぱり、イルミナ社の株で儲けるということが、一つの方法かと思います。今後、遺伝子関連の会社の株の話なども取り上げていきたいと思います。

最近、イルミナの株価が25%ほど下がりました。特許侵害の判決が出たそうです。


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