このブログでは、皆さんの身近なDNAや遺伝子のお話をご紹介していきたいと思います。
簡単な自己紹介ですが、私は、オーストラリアに住んでおりまして、遺伝子解析の現場で現在働いております。今年で、キャリアは約18年です。自分でも驚いておりますが、遺伝子解析技術の進歩は著しいです。
近年、DNAや遺伝子関連の話題が、増えているともいますが、その背景には、飛躍的に遺伝子解析の技術が伸びたということが言えます。そのおかげで、遺伝子を解析するコストが下がり、研究や病気の診断などに、どんどん使われるようになりました。遺伝検査キット等がメディアで紹介されるようになってきて、一般の方もよく目にされるのではないかと思いますが、それらの検査のもとになるデータを作るのが、遺伝子解析機器の役割です。
過去10年、各社、DNA解析機器を発売しましたが、現在、遺伝子解析機器市場の世界シェアNO1はアメリカのイルミナ社です。イルミナ社が市場をほぼ独占しております。圧倒的一位です。
しかし、そのイルミナ社の機械を、超える可能性のある機械が出てきました。それがナノポアという機械です。
今回は、次世代の遺伝子解析機器、ナノポアを簡単に紹介したいと思います。日本では、ナノポアと呼ばれているようですが、英語圏では、ナノポーと呼ばれています。
この機械がいかに画期的で革命的か、たぶん日本で知られるようになるには、最低5年から10年後になると思います。
まず、第一に、画期的なのは、サイズがUSBサイズであるということです。自宅のPCにつないで、使用可能です。
ナノポア 手のひらサイズ
USBサイズ PCにも接続可能
イルミナ社の機械 MiSeq のサイズ 人と比較
次に、すこし、テクニカルなのですが、イルミナ社の機械に比べると、ナノポアは、すごく長いDNAの情報を得ることができます。パズルに例えますと、イルミナ社は、小さいピースを沢山作りますが、ナノポアは、大きいサイズのピースを作ります。これは、人間のように、たくさんの遺伝子情報を解析する際に、非常に有効です。
もう一つ、イルミナ社の機械に比べると、ナノポアは、DNAの情報を読み取る速さが、かなり早いということです。
簡単ですが、ナノポアは、確実にイルミナ社の機械にとって代わる存在になることは、確実です。イルミナの一年の売り上げが5000億円なので、イルミナを超える、または、そのシェアを10%でも20%でも取っていくということは、とっても大きなビジネスチャンスでもあります。
ナノポアを販売するオックスフォード ナノポー社は、現在、株の公開に向けて準備中です。約10年ほどで、イルミナ社の株は、10倍になりました。これを考えますと、オックスフォード ナノポー社の株は、かなり大きく育つと予想されます。今後は、ナノポアの技術、研究の紹介に加えて、株公開の動向に注目していきたいと思います。

イルミナ社の株価
参考資料:

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