GeneLife genesis 2.0 の360項目の遺伝子のうち、体脂肪率の遺伝子は3種類あります。本日は、三つの中のひとつ、FTOについて、ご紹介いたします。
少し調べただけですが、FTOは、肥満とかなり強い関係が、沢山の研究で報告されています。
LOOS博士らの2008年のゲノムワイド関連解析の論文では、リスクの高いFTOの遺伝子型の人たちは、リスクのないFTO遺伝子型の人たちに比べて、平均で3–4kg 体重が重く、1.67倍肥満になりやすかったと報告しています。(1)
同じく、LOOS博士らの2013年のゲノムワイド関連解析の論文では、アフリカやアジアの人は、ヨーロッパの人たちと比べてリスクの高いFTOの遺伝子型が少ないと指摘しています。(2)
また、この論文の中で、リスクの高いFTOの遺伝子型でも、よく運動したりする活発なグループの人たちは、反対の静かなグループの人たちよりも、リスクを30%下げられると報告しています。
グレリンは胃から分泌されるホルモンで、食欲亢進や脂肪蓄積などの生理作用や、肥満や2型糖尿病など、さまざまな疾患に影響している。リスクの高いFTOの遺伝子型の人たちでは、食欲ホルモンであるグレリンの分泌異常が起こりやすく、食事をした後でも短時間で食欲を感じやすい。
Batterham博士らの2013年の論文では、359人の健康な男性を対象に実験を行った。リスクの高いFTOの遺伝子型の人たちと、リスクの低いFTOの遺伝子型の人たちとに分け、グレリンの分泌にどれだけ差があるかを調べた。(3)
その結果、FTO遺伝子変異の低いグループはグレリンは食前に上昇し、食後に低下するが、FTO遺伝子変異の高いグループではグレリンが食前に上昇しやすく、食後も低下しにくいので、空腹感を感じやすいことが分かった。
このように、FTOが肥満とかなり関連してることは、わかると思います。自分のFTO遺伝子タイプを知って、太り易すい体質と分かれば、ダイエットもはかどるような気がします。
仮に、リスクの高いFTOの遺伝子型のグループに入ったとしても、食事や運動などを中心に改善すれば、将来の肥満予防できるとする報告も多く、努力次第でダイエットや健康維持は可能と思います。
FTO遺伝子はGeneLife genesis 2.0の遺伝子一覧に含まれています。もし、興味がありましたら、ご覧ください。
参考文献:
(1) FTO: the first gene contributing to common forms of humanobesity、Obes Rev. 2008 May;9(3):246-50


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